-Hammering-
-Hammering | 金鎚でたたく-
地金に金鎚を打ちこむと、
溝が刻まれ延びて変形する。
溝が不揃いに連なる金属は、
作り手自身の律動と手の痕跡。
JUNNIQUEを手にする人は
その溝に新たな記憶を刻み、
かけがえのない時を重ね、
ともに歩んでゆく。
FOREST WORDS
森のことば 森のことばは 森のすべて 深い沈黙は 無限の豊かさ ことばにならない 思いは マル サンカク シカク…
森に身をゆだね 全心で森を感じると
言葉に頼らない 自由な感性が湧いてくる
深い沈黙は 無言の対話を促し
気づいていなかった自らの心に
新たな一面を見いだす
森は その無限の豊かさで
絶えず生きる力を生んでいる
ことばにならない 思いは
丸 三角 四角…
SILVER LINING
SILVER LINING|希望の光 暗雲はやがて 隠れている陽の光に縁どられていく 逆境もまた いつか希望の光で明るく輝いてくる
[ Silver Lining ]とは服の裏生地の縁取りの意味、そこから暗雲を縁取る明るい光に例えられて「希望の光」と呼ばれる。
雨がやみそうな空をみていると、 暗雲のまわりはかすかに輝きはじめる。 きっと、雲のむこうは明るく眩しいほどに晴れている。
どんな逆境にあっても、希望がわいてくるような陽の光を私も描く。
LOCUS
LOCUS|キセキ 一呼吸 刻一刻 その日 その時 その瞬間の軌跡 新たに刻む記憶 その月日は奇跡
[Locus]を作るとき、心は雪と氷が層を重ねる冬の凍り道にある。
凍り道にはいろいろな何かが縦横無尽に交錯していて、それは車の轍だったり動物の跳ねた足跡だったり、木の実の落ちた穴だったりと、日を追うごとに気づいてゆく。
それぞれの足跡をたどるように進んでいくと、獣道を見つけたり、松ぼっくりが頭上に落ちてきたり、アスファルトの連続的なひび割れを露わにする氷の筋でさえも、寒暖の軌跡なのだと思うと心動かされた。
凍り道を行き交うものたちの痕跡は、春になればほとんど消えてしまうけれど、それぞれの記憶はそこにあると感じている。
そのキセキはやがてあいまいに少し変わったとしても、かけがえのないものに変わりはないのだから。
THROUGH THE WINDOW
MADO NO MUCO|マドノムコウ マドニ ナニガ ミエルカナ マドハ ナニヲ ミテルカナ マドノ ムコウハ ココロノ庭
あなたが言った
「家の庭がなつかしい」
私は 新しい窓をかけた
何もない空間で じっとしていると
いつもと違う 時間がながれ やがて
日常と非日常は あいまいになる
ここから 戻るのか 進むのか
私は 窓の向こうを見ていた
-Mind’s Garden-
mind’s Garden | 心の庭
自然はピュアで
クリエイティブでボーダーレス、
そのダイナミズムを私の心の庭で感じて
作品に育てています。
私は庭作りが大好きで
心の中にも「ココロノ庭」をもっています
私が思い描くココロノ庭は
現実そのものではないけれど
自らの心をひらくと
声なき声が聞こえる気がしています
自然は生命をあきらめません
私は自然と人との営みをココロノ庭に映しこみ
日々生きていることの奇跡を感じとっています
身近な自然と自分自身が向き合うとき、 心の中で、新しい未来と必ず出会うことを信じているとともに、 作品を手にする人の”新しい自分”に寄り添えることを願っています。
Learn from nature, play with nature …